ふれあう前の物語


幼馴染だった私たち。
いろんな壁を乗り越えて、彼女。彼氏になったわけなんだけど・・


相変わらず繰り替えされるのは
いつもの痴話げんか


出だしの発端は、彼。
11時に待ち合わせしたのに、1時間も外に待ちぼうけ。

こっちは、寒い中待っていたっていうのに、
にやにやと笑顔で現れた奴に怒り爆発。

こっちは怒ってるっていうのに、まだにやにや。



「ねぇ?聞いてんの・・!」

そんな彼の態度にさすがに頭にくる。


「ちょっとは黙ってろ」

けんかしてんのになんで黙る必要が
と思いながらも顔をあげればそこには・・・












真剣な眼差しで
どんどん近づいてくる顔。
こんなときになにしようとして・・・






「ばーか。キスされるとでも思ったか?」









「!」



はかられた!?何こいつ。性格悪すぎ・・!

こいつ得意のいたずら顔。



「さいて・・・ぃ・・・・」

反論しようと口を開いた瞬間。ふれあうものが一つ。


不意打ち。

「ごめんな。」






ってそんなかわいい顔しても許して・・やんない・・から・・

でも 何もいえなくなったじゃん。ばか。





(ふれあう前の物語 END) 

執筆:らいゆう。 公開:2007年3月29日。



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